宅建試験を本当に受けるのか? 同じ1年を繰り返す受験生となるのか

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別に宅建士を目指すわけでもないけれど、
宅建試験でも受けてみようかな?

・・・実はまだ迷っています。

だいたいの国家資格というものは、試験が年一回しかありません。
もちろん宅建試験も同じです。

そりゃあ一発で受かればいいですよ。
でも、そんな元気もがんばる力もありません。

たぶん1年目は落ちるでしょう。
そして落ちたら、次の年まで受験の機会はありません。
2年目も受かる保証はありません。

こうして、同じ1年を繰り返す受験生となっていきます。

またあの終わりのないスパイラルの中に飛び込むのか、と考えると躊躇してしまいます。

毎年毎年同じことを繰り返す「受験生の1年」

宅建試験の年間スケジュールは、一般財団法人 不動産適正取引推進機構のサイトで見ることができます。

一般財団法人 不動産適正取引推進機構

今年の試験の詳細は、平成30年6月1日に実施公告予定です。
しかし毎年のおおよそのスケジュールも載っています。

「勉強期間は半年」と言われている宅建試験ですが、落ちれば1年待ちです。
その意味では、1年じゅう受験生です。

ここ3年間、合格率は15%台が続いています。
合格できる15%の方を除いた85%の方が、次の年をどうするか悩みます。
その数、実に17万人にのぼります(20万人の85%)。

夢破れて去る人もいるでしょう。
同じ1年繰り返す人も多いでしょう。

そうして同じ1年を何度も繰り返します。

  • 1月 合格祈願の初もうで
  • 2月 今年も受けるのか?
  • 3月 そろそろ勉強開始?
  • 4月 半年で合格は本当か
  • 5月 勉強勉強、また勉強
  • 6月 実施公告で日程確定
  • 7月 願書提出、今年こそ → ★
  • 8月 少しくらい休みたい
  • 9月 勉強勉強、また勉強
  • 10月 試験本番、勝負の日
  • 11月 試験終了、灰になる
  • 12月 合格発表で泣き笑い → ☆
  •    (1月に戻る)

人によって多少違うでしょうが、だいたいこんな感じでしょう。
受験生の多くは、この永遠に続きそうなスパイラルの中にいます。

一度受験を決めたからには、抜け出す機会は年2回

この永遠とも思えるスパイラルから抜け出すことができるのは、1年の内にたった2回しかありません。

☆ 12月の合格発表

ここで朗報を聞くことができれば、もちろん脱出です。
そしてもう1回は↓ここです。

★ 7月の願書提出

願書を提出しない、イコール、受験をあきらめる、という悲しい選択肢があります。
そして私にもまた、ここで願書を提出しない、つまりはこのスパイラルに飛び込まない、という選択肢があります。

ちなみに国家試験であれば、どの資格試験も似たようなものです。
参考までに、社会保険労務士(社労士)試験受験生の1年はこんな感じです。

(参考)社労士試験受験生の1年

  • 1月 合格祈願の初もうで
  • 2月 勉強方法に迷いだす
  • 3月 残り半年あせりだす
  • 4月 願書は一応入手する
  • 5月 願書提出、今年こそ → ★
  • 6月 直前模試で一喜一憂
  • 7月 出題予想に右往左往
  • 8月 試験本番、勝負の日
  • 9月 自己採点で五里霧中
  • 10月 救済予想に神だのみ
  • 11月 合格発表で泣き笑い → ☆
  • 12月 来年こそはと大晦日
  •    (1月に戻る)

何で知っているのかって?
私もスパイラルの中にいたからです。
ちょうど3周(3年間)しました。

ある程度勉強すれば実力は拮抗、合格と不合格は紙一重

近年は資格試験が受験機関によって研究され、市販の参考書や問題集または受験講座に通うなどすれば、ある程度の実力が付くはずです。
ギリギリの合格者と不合格者に大きな実力差はありません。
特にこの試験、とても範囲が広いのです(と言っても勉強したことがないから人のうわさ)。

知っているところが出題されたら解ける。
知らないところから出題されたら運任せ。

これは運が悪ければ長期戦、いつまでも受からない可能性もあるということです。

はじめての試験で受かる確率は低いのです

「グダグダ言わずに勉強して、一発で楽々合格すればいいじゃないか~」、というお叱りが聞こえてきそうですね。

老眼のすすんだ50代、若者に比べれば、力も時間も熱意も何もかもが足りません。

受験しなければ合格することもない。当たり前のことなのですが・・・

宅建士試験の合格率は近年、ほぼ一定しています。

  • 2015年(平成27年) 15.4%
  • 2016年(平成28年) 15.4%
  • 2017年(平成29年) 15.6%

一発合格する方もいることを考えると、年数さえかければ全員が受かるという試験ではありません。
夢をあきらめ去る人の方が、多いのかもしれません。

さて、どうすっかな?


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