コンビニの店員が私の顔を覚えたら・・・私は行く店を変てしまう

公開日:  更新日:2019/10/06

私は人付き合いが苦手です。

どれくらい苦手かと言うと、長らく店員さんに話しかけることができませんでした。最近は、がんばれば話しかけることくらいできるようになりましたが、自ら積極的に声をかけることはありません。

探している商品が見つからなくても、店員さんには聞きません。がんばって探しに探して、それでも見つからなければ、あきらめて店を出ます。

店で商品を物色している最中に、店員さんが

「何かお探しですかぁ~」って話しかけてきたら
「いえ、別に」と小声で言って、店を後にします。

そんな私ですから、買い物は、もっぱらコンビニです。

コンビニだって接客は大事・・・なのでしょうね

昔はコンビニと言えば、口を開かなくても買い物ができるところのはずでした。
スーパーのレジは苦手ですが、コンビニのレジならなんとかなります。

今ではレジで声を出して注文しないと買えない商品もありますが、それくらいはがんばります。

でも、毎日仕事帰りに同じ店に行くと、同じ時間ですから同じ店員さんがいたりします。

で、毎日のように「○○、ふたつ」って注文していると、私の顔を覚えてしまった店員さん。
私が言いだす前に、「○○、ふたつですか?」って聞いてきます。

その笑顔に応えるために、ニッコリ笑って「はいっ!」って答える私。

いい娘(こ)ですね。
きっと人気の店員さんなんですね。

その次の日から、そのコンビニには行かなくなりました。
ごめんなさい。

半年後、駅からそのコンビニのある出口にたまたま出て、
つかれていたのもあって、久しぶりにそのコンビニに行きました。

レジにはやっぱりあの娘。
さすがに覚えていないでしょう。

レジに向かって商品をレジに置き、
「これと・・・」と言いかけると、
「わぁ~、お久しぶりですね。え~っと、○○ふたつでしたっけ?」

うわぁ。

ほんっとにいい娘。

「最近、勤務時間が変わったんですよ~」と、言わなくてもいいつまらないウソをつく私。

ごめんなさい。
それから3年程、そのコンビニは利用しませんでした。

本当にごめんなさい。

でも大丈夫です。
その娘は、私のようなどうでもいい客ひとりを減らしたかもしれませんが、
その明るさと聡明さを武器に、
何十倍、ひょっとしたら何百倍のお客さんとファンを獲得したことでしょう。

変な客で本当にごめんなさい。
(こんな客のことなど、もう覚えていないでしょうけど)

店員さんも仕事だから、私みたいな客にも一生懸命接客してくれる。

私もそんな店員さんに応えるために、一生懸命いいお客さんを演じてしまう。

だからやっぱり、お店は苦手です。


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