社労士は食えない資格?そんなこと言っていたら食える資格なんてない

公開日:  更新日:2019/08/15

「社会保険労務士は食えない資格」
「社労士絶望の時代が始まる」

ときどき雑誌なんかで見るタイトルですね。
社労士を目指す方は、不安に覚えるかもしれません。

そのせいか、社労士試験の受験者も右肩下がりです。
>> 社労士試験合格者数推移と社労士登録者数推移(H30申込者更新)

今年(H30)は下げ止まったようですね。
大丈夫です。
安心してください。

社労士は、けっして「食えない職業」ではありません!

社労士「資格」だけでは食えない。社労士という「職業」は話が別!

別に私は受験機関(予備校)の回し者ではありませんw。
無責任に、あおっているだけでもないですよ。

ちょっと考えれば分かりそうなものです。
今どき、「資格」だけで「食える」仕事を探す方が難しいです。

難しいじゃなくって「ない」と書きたいのですが、そこまでの自信はありません。
でも「弁護士資格」だって、「医師免許」だって、それだけで「食える」わけではありません。

むかしは「名義貸し」というものもあって、有資格者が名前を貸すだけで「食える」資格もありました。
でも今の時代、そんなものありません(たぶん^^)。

「開業社労士は儲かるのか」って、「ラーメン屋は儲かるのか」と聞いているようなもの

儲かる人もいれば、儲からない人もいる。

当たり前ですね。
弁護士や税理士や、医者だって同じようなものです。

開業して成功するためには、経営センスや営業力が絶対必要です。
それが欠けている人は、「雇われ○○士」として活躍するのです。

雇われ○○士だって、別に簡単じゃないですよ。
入社試験や入所試験の競争を突破しなければなりません。
組織の中で、協調性だって求められます。

だれも「資格」だけで食べてはいけません。

それでも「資格」は足しになる。なりたくてもなれない人もいる

絵のうまい人は、デザイナーとして食べていけるのか?
実は「絵がうまい」だけではダメなんです。

食べていけるデザイナーに必要なのも、経営センスと営業力。
もっと言えば、クライアント(顧客)の求めるものを理解する力と、納期までに「そこそこのもの」をしっかり仕上げる時間管理能力とまとめる力が必要です。

顧客は「ものすごくいいデザイン」よりも、「確実に納期に間に合うそこそこのデザイン」を求めます。
「いいものを描けるイヤな奴」よりも、「たいしたことはないけど頼みやすい奴」の方が稼げる世界です。

厳しい世界です。
競争も激しいのです。
なりたい人はみんななれるのですから。

ところで社労士、なりたい人が全員なれる訳ではありません。
試験に合格しなければいけません。
競争相手は限られます。

それで十分じゃないですか?

それでも独立開業したいなら。社労士試験くらい独学で受けてみよう

「食えない」社労士さんは、確かにいます。
せっかく独立開業しても、廃業される方もいます。
その人の資質や環境、競争相手など不確定要素はたくさんあります。

でも最近思います。
社労士試験の独学ができない人に、独立開業は無理なんじゃないかって。
もちろん受験機関をうまく使って合格するのはいいんですよ。
あくまで独学もできるけど、状況を分析して自分で考えたうえで使わないと、って。

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