「社会保険労務士」を略して「社労士」と呼ぶ謎?

公開日:  更新日:2019/04/02

「社会保険労務士」という資格名は長くて呼びにくいからか、ふつうは「社労士」と略されます。

「社会保険労務士 略称」で検索すると、

社会保険労務士は、「社労士」や「労務士」と略される。

という記述を、あちこちで見ることができます。
「社労士」という略称は日常会話や新聞雑誌でも良く出てきますが、「労務士」という略称はあまり聞きませんよね。本当に「労務士」という略称も使われているのでしょうか?
実は少数派ではありますが、実際に使われています・・・と言っても、私の知る限りでは、「労務士」と呼ぶのはご年配の経営者二人だけですw。
いずれこの略称は、絶滅するかもしれませんねw

それでは「社労士」という略称は公式?のものなのか、少し調べてみました。

社労士の総本山「全国社会保険労務士会連合会」でも、「社労士」はたくさん使われています

くわしく調べるまでもありませんでしたw

全国の社労士会を束ねる、社労士の総本山である「全国社会保険労務士会連合会」のホームページへ行ってみました。
>> 全国社会保険労務士会連合会ホームページ

ホームページへ行って「社労士」というキーワードで検索すれば、いくつか見つかるかな~?と思っていたのですが、いきなりメニューが目に飛び込んできました。

  • 社労士を知る
  • 社労士に相談する
  • 社労士を目指す
  • 連合会・社労士会について
  • 社労士に関するお問い合わせ

いちいち数えませんが、「社会保険労務士」より「社労士」の方が多いくらいです。

社労士50周年ロゴ
そういえば、50周年記念ロゴも「50th 社労士」ですね。

「労務士」という絶滅危惧種の略称は、社労士以前からの流れなのかな?

50年以上前、まだ「社会保険労務士」という資格はありませんでした。

昭和20年代、できたばかりの労働基準法などの相談を受ける、「労務管理士」さんがいたそうです。
>> 社労士の歴史(1)戦後、労働者権利保護の法制化と労務管理士の誕生

私の知っている高齢の経営者さんが、「労務士の先生に相談してみろ」とよく言っていましたから、ひょっとしたら社労士誕生以前からそう呼んでいたのかもしれません。

でも「社会保険」+「労務」で「社会保険労務士」なのですから、これでは「社会保険」の立場がありませんw
>> 社労士の歴史(2)戦後、社会保障制度の拡大充実と社会保険士の誕生

そう考えると、社会保険の「社」+労務の「労」で「社労士」って、バランスいいですねw

不動産鑑定士や土地家屋調査士、中小企業診断士は略さないな

社会保険労務士と同じ七文字仲間である「土地家屋調査士」や「中小企業診断士」は、あまり略称は聞きません(私が知らないだけかもw)。

「略称がある → 話題によく出る → 認知されている」

ということなのでしょうか。
それなら、いいことですね!
(他の士業のみなさん、ごめんなさい・・・)

弁護士や税理士なんかの三文字の士業も、たぶん略称はありません。
もともと短いですから、わざわざ略す必要もありません。

社会保険労務士を「社労士」と呼べば、弁護士や税理士と同じ、メジャー級三文字士業の仲間入りですね!w

労務とは「労働勤務」のことだけど、社会保険は略さない?

ついでのついでです・・・。

社会保険は略して「社保」とも呼ばれます。
旧社会保険庁は、「社保庁」と呼ばれていました。

労働勤務を略して「労務」なら、「社保労務士」でも良かったのかな?
なんか中途半端ですねw

それともまったく略さずに、「社会保険労働勤務士」?
9文字になっちゃいました。
これでは舌をかみそうですね。

歴史をひも解けば、「社会保険士」と「労務管理士」がひとつになって「社労士」が誕生したと聞いています。
それならいっそのこと、「社会保険労務管理士」では?
これまた舌をかみそうですw。

どういういきさつで「社会保険労務士」になったのかは知りませんが、きっといろいろあったのでしょう(←いいかげんでごめんなさい^^;)

そういう私も、ほとんど「社労士」って書いていますねw


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